『双亡亭壊すべし』3巻の感想について(?)

■目次

      1. (太ももの)はじめに
      2. まとめ(太ももの)

 はじめに~3巻のあらすじ…?~

 お化け屋敷破壊漫画『双亡亭壊すべし』第3巻。

  建物に潜入した霊能力者に絵描き、役人の破壊者チームも館の魔の手によって順調に(?)無力化されていく。しかし、悪化し続ける事態の中で、絵描きの青年 凧葉がついに館の突破口をつかむ。

 一方、館の外では作中最強火力でありながらまだ現場に合流していない謎の少年 青一と、その友人であり館に父親を殺された少年 緑朗が、現職総理大臣に連れられて国会議事堂に。二人はそこで、あの「双亡亭」がただのお化け屋敷ではなく日本国が以前から恐れ続けた究極の事故物件であることを知る。

 館の中で、外で、状況が動き始める。攻略法の判明もあればさらに絶望感をあおる事実の判明もあるのだが…すみません、白状する。今巻はね、主に太ももしか見ていませんでした。

 

 さすがに太ももの話ばっかりするわけにいかないので、それ以外の話をもう少しくわしく。

 潜入者たちが館の中で目にしたもの、それは封鎖されたお化け屋敷にあるはずのない、彼ら自身を描いた人物画だった。そして、それを目にした者は画の中に引きずり込まれてしまうのだが、絵描きの凧葉だけがこの攻撃を攻略することに成功する。

 画の中は奇妙な空間になっていて、正体不明の男が一人、そこに座って抽象画のような妙な画を描いている。凧葉は同じ絵描きとしてこの男に興味を持ち、会話をすることで、今後重要になると思われるある能力を授けられる。

 館を破壊しに来た者の中で直接の攻撃力を持たないのは凧葉だけだったので、ここで彼に役割が与えらた感じ。

 凧葉はこの力を使い、仲間である戦闘巫女 紅のところへ。彼女を救出し、フラグをさらに太くするのだった。

 青一、緑朗組は、自らも双亡亭に因縁を持つ総理大臣と防衛大臣に連れられて国会議事堂へ。建物内の、部屋はあるが扉はない、いわゆる「開かずの間」を見せられ、「双亡亭」の瘴気は町内どころか国全体を覆うものであることを示唆される。そして、彼らを追って議事堂に参集するのは…。藤田和日郎女の子とオッサンとジジイがうめえよな。

 

 あと、お化けがあらためて怖い、という話。『双亡亭壊すべし』で出てくるお化けは前から怖かったけど、今巻もおっかないお化けがいっぱい出てくる。

 俺は漫画は絵が上手くなくても成立するものだと思ってるけど、当然絵が上手いことによって描けるようになるものはあるわけで…、藤田和日郎の描くオバケ、超コワい。

 人体を絶妙にゆがめて描かれる、知ってるものが既知と未知の混ぜ合わせになって現れる不快感。怖いとか気持ち悪いという感覚は、既知の部分の名残があって最高に高まるものだとわかる。少しネタばらしすると「双亡亭」による潜入者への攻撃は恐怖が重要なファクターになっており、この設定に対して作者の力量が示す説得力、すげえぞ、と思う。

 

 で、太ももの話なんですけど。戦闘巫女の紅さんが火で衣服を焼かれた。火、GJ。3巻のMVPは火。

 

まとめ

 館の潜入者たちは徐々に脱落。紅含め、他の霊能力者では館の中で生存するのが精いっぱい。直接ダメージを与えられるのは青一だけっぽいので、はよ現場へ。疾く。疾く。

  でもこのままだと紅さん含め霊能力者の方々がバカみたいなので、どこかでちゃんと戦力としてカウントできるような展開にして欲しい。好色山伏とか良いキャラしてるし。

 務が絵の中で会った謎の絵描きがやっぱり坂巻 泥土なのかしらん?

  空間転送という、ある意味青一よりすごい能力を持つキャラクターが出てきますが、紅のためにズボンなりなんなり持ってこれるだろうに…。さすが、わかってるな。

 まあ何が言いたいかというと戦闘巫女の太もも最高だぜ、ということでしょうか。私はもしかするといま『スプリンガルド』の変態のような顔をしているのではないでしょうか。(おわり)

 

双亡亭壊すべし 3 (少年サンデーコミックス)

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