惨状と説教

誰か山から降りてきてほたえてから山に帰っていく記事。ブログ

豚コレラと日記について

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 きわめて極私的なうえに混乱した話。

 

 豚コレラの被害が広がっていて、感染した豚の殺処分が始まったらしい。

 一般的な反応はわからないが、俺の場合報道に触れながら胃が絞られるように苦しい。農家を営んでいるわけでも食品を仕事で扱っているわけでもなく、ただやるせない。

 いま見たNHKのニュースでは豚舎のケージで飼育されている豚の映像が出てきて、こういう生き物が殺されているんだ、口に入るわけでもないのに、とか思って、ぐううとかおかしな息が口から漏れる。

 

 どんな立場からこのたくさんの死を悲しみ、どうなって欲しいと思っているのか、自分でもわからない。言葉にならない。

 まったくベジタリアンではない。なんなら先週も一人で焼き肉食いに行って、豚レバーとハツ食べて美味いとか思っていたのだ。動物を糧にすることそのものを悼んでいるのではないのだ。

 じゃあ豚に対して、口にすることもせずいたずらに死なせたことを悲しんでいるのだろうか。

 しかし、豚からしてみれば、病気で命を落とそうと殺処分されようと人に食われて死のうと、望まない死には違いないのだ。

 俺のこの感情が食べられなくてごめんなさいなのだとしたら、殺される側からしたらトンチンカンな話だろう。食べられなくてごめんなさいも、美味しくいただきましたありがとうも、豚からしたらなにが違うのだろうか、と考えるとわからない。

 

 なにに悲しんでいるのか、それがまったく見当はずれで、一種の病気としていずれ治すべきナイーブさなのか、それとも何かしらの意味があるのかわからないまま、報道を見ながら唸っている(オチなし)。