惨状と説教

誰か山から降りてきてほたえてから山に帰っていく記事。ブログ

夢について

 夢を見た。

 夢の中で俺の子供が生まれて、俺は生まれた赤ん坊を誰かから腕の中に手渡された。

 俺は赤ん坊を見た。玉のようだと思った。文字通り玉のようだと思った。実際、赤ん坊は柔らかい毛布で包みこまれてふかふかのぐるぐるになっていて、幾層にも重なったあたたかさの隙間から顔だけのぞいているようなかたちだったので、丸々していた。

 腕の中に抱えると、その丸々したのが毛布越しで手足を動かしてもぞもぞした。

 うんこするのかな、と思った。

 こいつはうんこをするのか。じゃあ俺がきれいにしてやらないといけないな、と思った。

 うんこをするよ、と言ったのは、赤ん坊を俺に手渡した人だった。

 そいつはうんこをする。だから世話をしないといけない。

 教えて諭すような声音だった。そうか、うんこをするから俺が世話するのか。俺は深く理解した。

 その人が何者だかよくわからない。ただ、声には聞き覚えがあるような気がする。その声は、俺の嫌いな父親によく似ているような気がした。