2021年のブックマークについて ④

bunshun.jp

1900年(明治33年)、八丈島の豪商だった玉置半右衛門が組織した八丈島民23人の開拓団が60日あまりの難航海の末に南大東島の西側海岸に上陸し、断崖をしがみついて登り島内に侵入。淡水の池を発見し、翌々年から黒砂糖の製造を開始した。

 『カイジ』の地下帝国と通貨ペリカみたいな話を想像していたら、意外と、『ヴィンランド・サガ』みたいな話だった。

 しかし、この製糖会社が島内で強い権力を持って島民を支配することになったため、結局、ストーリーとしては『カイジ』なのかもしれない。

 

courrier.jp 会員限定記事なので、途中まで。

 いわゆるZ世代の中にも、「環境保全と消費の意識改革に積極的な者」「特に問題意識がなく精力的に消費を楽しむ者」「問題としては認識しているけど消費から抜けられない者」がいて、という話。

 文章として公開されていない部分には、環境保全は大切だけど消費の魅力もわかる、という若者のコメントが紹介されていて、それは記事として「フェア」だな、と思った。彼らの生き方の不統一さをあざ笑うようなところがなく、メディアとして理解を示そうとしているように見えるからだ。

 そもそも、環境保全と消費というテーマに限らず、人間は大昔から理想と欲望のはざまで悶えてきた。こうあるべき、に沿って生きられない苦しみと、こうなってはならない、を克服した喜びの繰り返しが人類の歴史なのだと思う。

 若者の世代で同じようなことが起こっても当然というべきだし、彼らに過剰に肩入れする気はないが、俺たち前世代で方向性さえ整理できなかった環境問題に彼らが意欲的に取り組むなら、人類としては前進とさえ言えるだろう。

 この記事についてSNSという現代のツールと関連付けて、「同じSNS上で環境保護と衣服の浪費を同時に喧伝するから若い世代の矛盾が明らかになる。彼らにとっての環境問題はネットで自己演出するためのファッションに過ぎない」という分析をする人もいるが、「おたくらはどこの高みからものを見ているのですか?」と感じてしまう。

 

courrier.jp 韓国という国。軍という組織。

 問題が起きていることはわかっても、対象の(歴史や個別性への)理解が足りな過ぎて何を言っていいかわからないことがよくある。

 例えば、俺は韓国映画(というかキム・ギドクパク・チャヌク)が好きなのだが、『サマリア』だとか『親切なクムジャさん』だとか、ここまで女性に苛烈に扱う作品は他の国の映画であるだろうか、と思うと、なんとなく、それを韓国内を支配する何かと結びつけたくなる。

 でも、よく考えたら『捨てがたき人々』とか『凶悪』、『渇き』とかもめちゃくちゃ女性に暴力的だったな(いずれも邦画)、と思うと段々とそうでもなく、要するによくわからなかったりする。

 

anond.hatelabo.jp というか、平常運転がローグ型である。

 ハクスラ的に(=基本的に技術も手段も右肩上がりに豊かになっていく)仕事ができる人がうらやましく、どうしてもローグ的(=その場で考えながら、現時点で持つ利点を組み合わせていく)にならざるを得ない。

 とりあえず、朝起きて元気があると序盤でどうたぬきを拾ったような無敵感がある。

 

anond.hatelabo.jp みんな犬の話をもっとするとよい。最近犬にさわってない。

 

natgeo.nikkeibp.co.jp

血流中に微量に存在するがんのシグナルを検出する血液検査は「リキッドバイオプシー(液体生検)」とも呼ばれ、(中略)実は、医師たちは治療法を決定したり、治療後の再発の有無を判断したりするために、リキッドバイオプシーをすでに利用している。対してスクリーニング検査は、がんと診断されたことのない人のがんを発見しようとするものだ。 

 以前、『BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相』という本を読んだ。

 カリスマ的な若い女性実業家が「指先から採取した一滴の血液だけで全身の病気がすべて検出できる。医療の常識が完全にひっくり返る」という事業をぶち上げて大量の資金を得たものの、実際のプロジェクトはまったく進行しておらず、最終的には崩壊、なぜ多数の資産家や名士が彼女に振り回されたのか、最後は教訓と謎だけが残った、という話だった。

 スキャンダルの当時から比べると、血液検査による医療技術は着実に進歩しているようだ。

 いいことづくめ、という気もするが、「治療法のない難病を見つけてどうするんだ?」という問題もあるらしい。

 問題? まあそうなのか。

 あまりピンとこないのは、俺も親しい人たちも、みんな健康で暮らせているからなのだろう。ありがたいということである。

 

 以上。今回はまるでまとまりがない…。