ずいぶん長く続けたもので、2015年から6年以上このブログをやっている。舞城王太郎の『淵の王』に揺さぶられて、受けた衝撃を自分自身のために言葉にしないと、という思いとともに、この凄さを人にも伝えたいと考えたのがきっかけだった。
タイトルは新約聖書の「山上の説教」をもじっており、また、当時の自室があまりに散らかっていて、ある日冷静に見たとき頭に「惨状」という言葉が浮かんだのでそれをかけて付けた(惨状と説教)。
変えてしまっておいてあれだが、くだらなくて昔の自分らしい、悪くないタイトルだったと思う。
タイトルを変えた理由は特になく、タイトル自体は、自分がなりたいものから付けた。蠅はなんにでもたかるし、鬼は(たぶん)人を食うし、俺はできるだけ優しい人間になりたい。
次のタイトルはもう決まっていて、「昇天」にしようと思っている。
「昇天」はいい言葉だ。たぶん、内田百閒と梶井基次郎の短編の題名から好もしい印象が残っているのろう。
できるだけ早く「昇天」にしたい。