スプラトゥーン3・ヒーローモードの感想と「オルタナの、その先へ」の心構えについて

はじめに

 スプラトゥーン3のヒーローモードを隠しヤカン「オルタナの、その先へ」までクリアした。

 ストーリー本体はめちゃくちゃ面白かった。一方、その後にひかえる裏ステージ(隠しヤカン)の鬼畜さたるや。

 ストーリークリア後の「すごいスタッフだな〜」という余韻を残したままに隠しヤカンを体験したときは、「すごいスタッフだな〜」と思ってしまったよ。同じだけど同じじゃない感想。

 この記事では、ヒーローモード全体を通して思ったことと、「オルタナの、その先へ」の心構えについて書いておく(攻略法ではない。ヘタクソだろうが、いつかはクリアできる、という話)。

 

ヒーローモード雑感

以下、ネタバレ。アーカイブオルタナログのExtra Logに言及する。

 

 

 

 

 

 

・クマサン

 首謀者だった。そして、クマサンは熊三号であり、本当の熊だった。

 実は、俺はエンディングを見てもクマサンの正体がよくわかっておらず、最終ステージで戦う熊三号のことも生体スーツ的ななんかだと思っていたので、クリア後も「結局、あれは誰だったんだ?」とか思っていた。

 色々考えたよ。おもわせぶりに出てくるイルカが本体なんじゃねーか、とか。人類に実は生き残りがいたとか(基本的に、人類が全滅しちゃってるのはLog001~006でわかる)。

 実際のところは、隠しヤカンをクリアして手に入るExtra Logで読めるとおり、実験の結果ものすごく賢くなった本物の熊なのだった(長いのでpixivにリンク)。

 クマサン、孤独だな。ジャッジくんとかと仲良くしてほしい。

 あと、今作の主人公がおともでコジャケを連れてるのはなんでかな? と思ってたけど、最後の熊対鮭をやりたかったんですね。その発想に感服しました。

 

・すりみ連合

 3のマスコットなのに敵なの? と思ってたら、事情があったようで。小者っぽいけど嫌いじゃないです。

 ボスとして見たらマンタローが一番弱かったな。ウツホのイエローウツボカモンは、元ネタわかるやついねえだろ(おれもマサルさんで間接的に知っただけだし)、と思ったけど、まあいいんでしょう。

 

シオカラーズ

 キャラクターとしては好きなんだけど、3も結局、彼女らの物語になっちゃってるよな~、というのは思う。

 オクトエキスパンション的なDLCでは、すりみ連合のエピソードが補強されるんだろうか。テンタクルズのときみたいに(ぜひ、して欲しい)。

 でも、道中の進行状況にあわせてアオリやホタルがコメント入れてくれるのはマジで楽しかった。けっこう厳しいアクションや制限時間内のクリアが求められる中で、ミスが続くと本当にイライラが溜まってしまうので、難所を超えるたびに褒めてもらえるとテンション上がる。

 

・最終戦

 プレイヤーである人間が、種族としてどっちに近いかというと敵キャラであるクマサンなわけで、イカやタコの立場でそれと戦うのは不思議な感じもしたが。

 クマサンの、過去よりも今や未来を見つめる大変さ(意訳)というセリフはすごくよかった。クマサンは、これで死んでしまったのかな? 

 俺としては、”Return of the Mammalians”ならぬ、"Revenge of the Mammalians"でDLCとかで復活してほしいと思います。

 

・コジャケ

 かわいい。隠しヤカンでは強化必須。

 

オルタナの、その先へ」

 はじめに書いておくと、俺はアクションゲームが苦手だ。もう一つ書くなら、苦手でも「オルタナの、その先へ」はクリアできる。

 これは、攻略法ではない。気合いは道を開く、ということだ。

 え、それって精神論じゃん、と言われそうだが、そうではない。失敗しても繰り返していれば、体がやがてルートを覚え、アクションの細かい感覚に適合する、という話だ。

 

 俺がリトライした回数(赤イクラを支払った回数)はたぶん二十数回、総トライ時間は4時間くらいだと思う。長い。

 しかし逆に言えば、とにかく、ヘタクソでもクリアはできるということだ。根気と時間さえあれば。

 おそらくステージ1が一番難しい。これはギミックの意地悪さもあるが、ジャンプできる幅の感覚や新アクションのイカノボリなどに、まだプレイヤーが慣れていないのも理由だと思う。

 ステージ1で一番嫌だったのは、イカノボリとイカロールを使って三枚の垂直の壁を飛び移っていく場所。

      

 コツ。

 ① イカノボリのためにBボタンを押しっぱなしにし、体を壁に固定する。Lスティックはいったんはなしておく。

 ② Bを押しっぱなしのままLを下に入れる。

 ③ Bを一瞬だけはなす。これで、体が壁をイカロールで蹴って反対側に行き、向かいの壁にセンプクでつかまれる(はず)。

 言葉で書くと長いが、結局慣れのはず。

 あと、三枚の壁の順番に、右端・左端・右端でロールした方が次の壁をつかみやすい。これは単純に、この位置取りだと壁と壁の距離が縮まるからだが、最初のうちはこういうことにも気づきにくい。

 

 いずれにしても大事なことは、時間をかけて続けて入れば、それなりに感覚が合っていくということ。回転したり動いている足場にだって、いつかちゃんと、狙ったところにジャンプして着地できるようになる。

 それだけじゃなく、飛び石になったインクレールも乗り継げるようになるし、的を壊している途中でインクを回復させたり、連射中にRボタン軽くはじきながら視点を調整するタイミングも体が覚えていく(というか、ステージ2の中盤ではボタンを使って視点を調整しないと、ジャイロで追っていくと上半身がねじ切れることになる)。

 ステージ1を越せれば全体の半分…というか、ほぼ終わっていると言っていい。ステージ4のタコゾネスの難易度もどうかしているが、こちらは、とにかく待って誘導&各個撃破に徹すれば、いつか必ず終わる。

 そう、終わるのだ。各ステージの各ギミックで、やるべきこととタイミングを覚えて繰り返していけば、いつか必ずクリアできる。ここが、オンラインマッチングで人間を相手にするのとは違うところだ。

 トライする前の赤イクラは10,000もあれば十分だと思う。俺の場合、挑戦当初の失敗しまくってたときは「赤イクラ、30,000くらい持ってるけど、これでも足りんのでは…」と思っていたが、足りる(隠しヤカンの道中でも手に入るので、ある程度はまかなえる)。

 

 ヒーローそうびの強化は可能な限りやっておきたい。強化機能は隠しヤカンのために用意されている説すらある。

 要らない装備はほとんどない。なお、それぞれの強化でありがたさを体感したポイントは以下のとおり。

 

 ① コジャケ攻撃力アップ

 雑魚の処理やギミックの起動(ヘビブロックやボム風船)がものすごく楽になる。特に、ギミックがすぐに起動できると、タイミングを調整する余計な手間が減るので、メンタルに優しい。

 ② 敵インク影響軽減、ヒーローシューター強化、インクタンク容量アップ、スーツ回復力アップ、センサー追加

 すべてはタコゾネス戦のために。WAVE1とWAVE2はともかく、これらを強化しないでWAVE3を越せたら人間じゃないと思う。

 シューター強化は道中の探索でも便利。また、インクタンク容量アップも、ステージ2の的当てで活躍する(ずっとインクを吐き続けるので)。

 ③ カーリングボム

 これも、タコゾネス戦のために。理由は後述。

 

・上級者のクリア動画を観よう

 申し訳ないが、こんな文章よりもクリア動画の方が10億倍参考になる。動画を見通すと、難易度が0.3倍ぐらいになると思う。

 アクションゲームの難しさというのは、「次のエリアで何が起こるかわからない」+「現れたトラップで消耗するうちにプレイングが雑になる」、これらが精神に及ぼすデバフのせいなので、クリアできるルートを目で確認しておくと、見違えるほど楽になる。

 

 俺の場合はこちらの動画を参考にした。

www.youtube.com

 最初にこれを観たときは、「こんな軽業(かるわざ)みたいなことを連続でやらされるのか」と思った。正直、引いた。また、俺にできるわけがないとも思った。

 でも、大丈夫だ。できるようになる。そして、何度も言うが、ステージ1さえ越してしまえば勝ったようなものなのだ。

 

 ステージ4のタコゾネスについて、もう少し書く。

 WAVE1,2,3で構成され、推測だが、WAVEが進むにつれて敵のAIが向上している(と思う)。また、WAVE2では敵がサブウェポンを、WAVE3ではスペシャルウェポンを使うようになる。

 クリアしてから冷静に考えてみたが、ガンガンにスペシャルを切ってくる複数の敵を相手にして、普通の方法で勝てるわけがなく、まともに挑んでも時間の無駄なのだ。

 俺の場合、参考動画で紹介されているとおり、WAVE3では高台のラインを拠点にし、センプクして待ちながら、近づいてくるやつを攻撃&リスキルを繰り返し、とにかく数を削った。積極的に索敵に回るのは、残り2~3体になってからでいい。

 こういう戦い方でさえ、タイミングによってはジェットパックを避けながらホップソナーをジャンプでかわし、マルチミサイルをくぐっていくことになる。センプク&誘導中心で行動することで、こういう地獄が生まれる頻度を少しでも下げて楽をしよう、ということだ。

 体力が減ったら、カーリングボムで退路を引いて回復をはかる。隠しヤカンに来るまでは「ボムとかいらなくねえ?」と思ってたが、こういう使い道だと思う。

 

 頑張って、みんなでクマノミミを手に入れよう。クマノミミのかわいさは常軌を逸している。

 そして、あらためて製作陣に感謝を。

 本当に面白かったです。お疲れさまでした & ありがとうございます。

 

画像

 かわいすぎか?